ヘゴってなんですの?
土地勘も無く、地域のことを勉強中の私は、観光マップを見るたびにそんなことを思っていた。
西之表市の北、国上校区の国上中学校跡地へ視察へ言った際、特に期待をするわけでもなく案内看板に誘われるように、薄暗い林道に突入。
するとそこには…
見たことのない世界が…
期待していなかった分ショックも大きくて、しばし唖然と立ちつくし…
なんですか、このゾワゾワ感。
今が西暦2010年でロケットの飛ぶ時代だと頭では判ってはいても、ヒトの持つ太古の記憶を呼び覚ますかのような異空間。
まったく、こんなちっぽけなデジタルカメラに、収まるような空間では無かった。
うまく伝えることができないが、今のところ種子島で一番心が揺さぶられた場所。
できれば、このままそっとしておきたい。
その場を離れてヘゴの群生が視界から消えても、あの感覚は消えていかない。
むしろ、増幅していくような感覚。
この植生を壊さないように注意しながら、見学していただければ幸いです。
※国上太田林道のヘゴ自生群落地は、西之表市より天然記念物に指定されています。林道各所にある注意案内に従って、見学するようお願いいたします。
「ヘゴとは?」
ヘゴ、桫欏、杪欏、学名:Cyathea spinulosa
へゴ科の常緑性の大型木生シダで高さ4m葉は2mを超す大きさに成長する。
シダ自体はこの島のどこででも見かけるものだけに、この特異な大型木生シダをはじめてみると同植物とは思えないド迫力で、ヘゴ自生群落地の空間に立つ者の心を揺さぶる。
北限は本州紀伊半島南部や八丈島、小笠原諸島、四国九州南部、沖縄諸島で見ることができる。
text:shimbata
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