2011年1月31日月曜日

大人の芋煮交流会、無事終了しました。

 「芋煮会」といえば、秋田県など東北地方で行われる秋の行楽行事。
河原に皆が材料を持ち寄って、秋晴れの少し肌寒い中、鍋で温まりながら交流します。

新しい出会いも自然に生まれ、自由に交流できる場を持てたらと思っていたことと、種子島だから冬でもできるだろうと安易に考え企画しました。

場所を選ぶポイントとして、屋外で火が炊けるところ、皆が集まりやすく、トイレ事情もいいところなどを考えて、真っ先に浮かんだのが「よきの海水浴場 管理人室前」。

川ではなく、海のそばというところがなんとも種子島らしい!と勝手に盛り上がって決定しました。周囲の人に、冬は砂がかなり飛んでくると聞いたので、「雨と強風は中止」として呼びかけを開始しました。

日にちが迫り、年明けに現地を見にいってみると、、、予想以上の砂!!! 
そして、普通の日でも北西からの風がすごい。。。


よきのビーチは風ビュービューです。


種子島出身の遠藤ですが、さすがに15年関東暮らし。冬の種子島の西海岸を甘くみていたことを反省。そのような状況だったので、当日を迎えるまで天気予報に一喜一憂する日々。


雨だとか雪だとかまで一時は予想されていましたが、なんと、意外にも天気が回復し、風もまぁまぁということで、決行!
 
予定していた屋外は積砂で砂丘みたいに…

しかし、やっぱり砂が大変だし、寒い。。。ということで、実は遠藤が2年前から夏の間だけ、使われなくなっていた「海の家」跡建物を、「コミュニティカフェ」として夏季限定運営しています。

引き続き冬の期間も倉庫を管理しているので、その中で開催することになりました。

皆が集まる前に炭をおこし家からストーブを持ち込み、海側の扉を閉め切ることで、なんとか寒さをしのげる環境に整理。


待ち切れずに準備をしながら、きびなごと水イカを焼きはじめたのは誰?(笑)
生ビール二つとか注文しても、出てこないですよ(笑)
炭火があればきびなごは外せない。


ちょっと場所が狭くなったけれども、寒さには変えられず、寄り添いながら炭火を囲みます。

煮物、焼き物いろいろ揃いました。

12時前ぐらいから、それぞれの持ち寄り1品を片手に、参加者が集まり始め、鍋はあっという間に具沢山に! 中割校区十六番のサトイモ、安城下之町で育った大根や白菜、南種子で作られているこんにゃく、炭火があると聞いて、冬の名物きびなごや水イカ、車海老、安納いも。


お手伝いくださった方々には感謝です。

ご飯がないということで、早めに手伝いに来てくれていた市役所職員の一人が、実家に炊飯器を取りに行き、おにぎりまで準備。ネギをしょって来てくれたのは、移住歴2年になるという紙漉き職人宮城さん。

宮城さんは、砂糖すめ作業真最中の沖ヶ浜田バガスを使った手漉き紙を商品化しており、私たちの名刺は、そのバガス紙を使用しています。

他の参加者も紹介すると、「あ~と工房 壱心」を運営している地元出身平瀬さん。平瀬さんは、「世界に一つのオリジナルギフト」をテーマに、焼酎瓶へのガラス彫刻などを行っていて、体験教室などをしてくださる方。

そして、開催場所住吉在住の女性や、8月から鉄砲館で「ミュージアムガイド」を行っているメンバーのうち代表して二人が参加。その一人は私の同級生で、同じように「地域おこし」に熱い想いを持っています。今度若者中心の種子島を盛り上げる会を開きたいと模索中。

移住暦9年近くになるという女性サーファーや、10月に来たばかりという看護師サーファーも、波乗りに来てみて、飛び入り参加。

経済観光課グリーンツーリズム開発担当で横浜出身鎌田美保さん家族が、お子様2人と種子島出身の夫と参加。

なかなか面白いメンバーで、会の途中ではスイーツ片手に行政経営課長も到着。ミュージアムガイドからの熱い相談に応じるなど、日ごろ違う環境にいる人同士が、繋がれるいい機会になりました。

お知り合いの方も、はじめての方も、ワイワイにぎやかです。

今も昔も移住者が多い種子島。もともと住んでいる人たちの知識や知恵と移り住んできた人たちの新しい感性が一緒になれば、もっと島の魅力を発信できる取り組みにチャレンジしていけるのではないかと感じました。



会の終了間際まで天気の崩れも冷え込みもそれほどでは無かったのですが、片付けを終えた家までの帰り道に、標高の高い古田の茶畑を通りかかると雪……種子島でも雪、降るんです…
 
寒むっ~と思ったら、古田番屋峯の茶畑に雪。

次回は、桜の咲く頃、お花見交流がいいかなと考えておりますが、やはり種子島の屋外交流は、風が気になるところです。。。。どの辺りがいいかは、長年暮らしている方に相談しようと思います。

今回の交流会にご協力いただいた、参加者および関係者の皆さんありがとうございました!

text:endo     photo:shimbata

2011年1月17日月曜日

大人の芋煮会やります!

会場となる「よきの海水浴場」管理人室前(夏撮影)


種子島でも、とっても寒い日が続いています。

そんな寒空の下、ほっこり「芋煮」で温まりながら、交流会を企画しました。


≪大人の芋煮会≫

1月30日(日)11:00~15:00
よきの海水浴場 管理人室前屋外

*マイカップ、マイ箸、マイ皿、芋煮材料1品をお持ちください。
*あたたかい格好でお越しください。



気楽に、地域の人たち(地元の人から移住の人まで)と
まずは出会い、そこから何かつながっていけばいいし、
何もならなくてもいい。

とりあえず集まれる「場」を作ってみます。


ちょっと寒いし、もしかしたら砂が舞うかもしれませんが、
そんな種子島ならではの環境を楽しみながら、
種子島の素材を使った「芋煮」を囲みませんか。


当日、雨天や強風の場合は中止となりますので、
参加を希望する方は、なるべく予約していただけると嬉しいです。

どんな会になるのやら、今からワクワクしてます♪


お問い合わせ:西之表市役所行政経営課
地域振興室 地域おこし協力隊 新畑/遠藤





2011年1月6日木曜日

あけましておめでとうございます。

みなさまはどのようなお正月を過ごされたでしょうか?

年末から、とんでもない寒波がやってきて、あちこちで大雪を降らせ、各地でさまざまな影響を及ぼしましたね、ここ種子島でも雪がちらほら降ったそうで、相当な寒気団が南下していたのだろうと思います。

私たちはと申しますと、久しぶりに実家へ戻ったり、以前暮らしていた場所で懐かしい人々と再会したり…ま、4ヶ月ほどなので懐かしくなるような期間でもないのでしょうが…
種子島との距離が千数百キロということもあり、そのような気分にさせるのかもしれません。

年末からの上京にあたり、友人たちに何をお土産にもっていけばよいのか考えていたのですが、
焼酎と安納いもしか思いつきません。
焼酎はよいのですが、以前ナマの安納芋を知人に送った際、一番おいしく味わえる「焼き芋」にしなかったと聞いてがっくりしたことがあるのです。
ナマの安納いもを送ってしまうと、そういうことが起きるので、焼き芋にして送ってしまえ!と、思いつきました。

そういえば、以前とてもおいしい焼き芋を中割校区の奈尾さんに、ご馳走になったことを思い出しました。
自家栽培した安納いもをサイズ別に選別し、畑に隣接した直売所でこだわりの焼き芋を焼いて販売されています。休日に家族を連れて、直売所へ焼き芋を買いに言ったところ、奈尾さんがちょうど畑に出られていたので、お話を伺ってみました。

収穫作業中にスミマセン
お話を伺うと、ここは普通の畑ではありませんでした。

ある構想にもとづき、年がかりでひとりで木を伐採、開墾し、いまの畑の状態にされたそうです。
奈尾さんの夢は、地域に眠っている人を起し、僻地から光を放ち、都会の視線を島に向け、地域を、ひいては島を元気にするための観光農園をつくるという計画です。

可能な限り、その土地の持ち味を生かし、変化や立体感を持たせた畑。
効率的な農産物生産には向かないかもしれない、しかし、そんな畑には夢がありますよね。
多くのひとが訪れ楽しめる観光農園には、まだまだ程遠いとニコニコ話されていましたが、
もう充分に人を呼べるだけの魅力を持っています。

 多くの安納いも畑から見ると、異彩を放つ「主要からいも品種保存・展示園」
さまざまな「からいも」(唐から伝わったいも、さつまいも)の品種を、ひとつの畑で栽培しているこんな畑は見たこと無いですし、どこかの研究機関の畑にも見えます。

栽培品種はというと…
ベニハヤト  (食用、加工用)
沖縄100号       (食用)
沖縄紫         (食用)
池田アメリカ〔七福〕 (食用)
安納こがね      (食用)
安納紅         (食用)
カントウ    (加工・澱粉用)
サツマヒカリ     (加工用)
種子島紫〔在来種〕 (加工用)
シロユタカ   (加工、澱粉用)
山川紫        (加工用)
紅さつま(鹿児島ブランド)(食用)
種子島ゴールド (食用・加工用)
アヤムラサキ     (加工用)
知覧紅〔知覧ブランド〕 (食用)
コクホウ         (食用)
パープルスイートロード(食・加工用)
鳴門金時〔高知ブランド〕 (食用)
ジョイホワイト   (加工・澱粉用)
コガネセンガン(焼酎・食・加工用)
スイオウ      (食用・加工用)
チェックし忘れたもの、すでに収穫が終わっていたものも含めると、実はまだまだたくさんの品種が畑に植わっていたようです。それぞれの品種にまつわるストーリーを収穫とともに、伺いましたがこれが面白いんです。

様々な紫いも品種の説明をしてもらっていると、奈尾さんおもむろにいもを真っ二つに折りました。
おどろく鮮烈な紫色と、淡くやさしい紫色。こんなにも色あいが違うとは…


スイオウという耳慣れない品種ですが、なんとこの品種、いもの部分ではなく、葉柄の部分を食べるそうです。いもは?いもの部分はどうするんでしょう?聞き忘れました…


いも以外の作物もたくさん栽培されています。
実は、畑の全景を紹介したいのですが、なかなか全てを写真に収めるのが難しいのです。小さいカットでしか紹介できないのが歯がゆいかぎりですね。

いい年齢を重ね、人生を楽しんでいる人の魅力ある笑顔ですよね。
また、やきいも買いにいきますね。

text:shimbata