2010年11月30日火曜日

石原結實先生が種子島で講演!

著書は200冊以上!!

断食道場や「しょうが紅茶」で有名な石原結實先生が、この週末西之表市にて講演会をされました!


実は石原先生は、代々種子島家の医者家系で、父の代まで種子島におられたそう。
今でもご本人の本籍地は種子島で、毎年「ふるさと納税」もされている種子島の応援隊のお一人。


まったくそんなことも知らず、昨年肩こりがひどくなった私は、先生の本に出会い、紹介されていた「しょうが紅茶」や体温測定などを実践していたひとり。

偶然、いま所属している地域振興室担当の「ふるさと納税」に関する記事を読んで、ほんとびっくり!!!


そのようなこれまでのご縁もあり、今回は、種子島で開催された「カタリナ祭2010」の基調講演とシンポジウムにて講演されました。

とおっ!!ズームができないカメラでした。。。

この「カタリナ祭」とは、徳川幕府がキリスト教禁教令下、キリシタン大名小西行長の妻で、離縁後は島津忠清に嫁いだ「カタリナ永俊尼」が、種子島へ配流になり、そのまま種子島にて没したという歴史を掘り起こし、その殉教史を広く知ってもらおうという初めての取り組み。


■南日本新聞での紹介記事
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=28302


通常であれば、配流ではなく、もっと厳しい処刑であったはずですが、彼女の娘が薩摩藩第18代家久側室となり後19代藩主島津光久を出産し、その祖母にあたるため、島津家のはからいで、種子島での幽閉となったそう。


その歴史背景に焦点をあて、石原先生は『永俊時代の種子島の食材と食生活~食と健康~』という演題で講演されました。

75歳という当時にしてはかなり長生きされた永俊尼が、食べていたであろう食材は、「いか、たこ、ながらめ(とこぶし)、ぶと(天草)」などの海産物や「ふき、つわ、あざみ、たけのこ、山芋」などの山菜、根菜類。

冷たい海の中で生活している魚介類の油は、それよりも体温の高い人間の身体ではもちろん固まることはなく、逆に余分な固まりとなる油を溶かしてくれるそう。

そして、「相似の理論」を紹介され、身体の不調な部位に合わせて、自然界の食物をいただくということで、山菜や根菜は、年を重ねるごとに弱くなる「下半身」を強くする効果をもたらすそう。


これらのことから、当時の種子島は、健康によい食材の宝庫だったことが伺える。
今でもながらめ(とこぶし)以外は、その季節ごとによく採ることができるので、実は「健康の島」としてアピールできる素材をたくさん持っている。

このことは、こちらで活動をする中で、改めて実感し、そのテーマを軸に地域おこしができたらと、いくつか提案していたので、とっても嬉しくなった。


やっぱり、種子島は「宝」の宝庫♪


石原先生オススメで、いま一番“ホット”な食材「しょうが」もたくさん採れる!!!


いろんなアツイプロジェクトがスタートできそうです!!!



text:ENDO

2010年11月29日月曜日

いつか「ハーゲンダッツ季節限定安納いも」が?!




季節限定「ハーゲンダッツパンプキン」。


とっても素朴な味のパンプキン原料を、一次加工している会社って?!

その名を「太陽化学株式会社」というそうです。



商品素材原料や食品添加物などを研究開発し、様々な有名大手食品メーカーに販売している大手企業。

ここの総合研究所アグリフード事業部研究開発部長平田敢(ひらたすすむ)氏が、土曜日(27日)に市内にてセミナーを開催。


 「種子島農産物の加工食品への応用」というタイトルで行われた、なんとも専門的な会に参加してきました!


進行役 山下政続氏


このセミナーは、今年7月から市役所経済観光課にて、「産業創出特命アドバイザー」として活動されている上記進行役の山下氏の紹介で実現。
もともと山下氏が勤務されていた会社だそうです。



会場前列には、平田氏が取り寄せた種子島素材(安納いもや黒糖)が早速一次処理加工され、試作品となって登場!


中央:平田氏

前半は、試作品を横目に、パワーポイントを使用しながらのお話。


印象に残ったのは、添加物について。

正直、添加物ってすべて身体に悪いモノと思っていたところに、もちろん悪いものもあるけれど、「酵素」など、素材のもつ「力」や「味」などを引き出すものすべて「添加」すると「添加物」となるということは、ちょっと驚きました!

化学的に作られたものだけを「添加物」と呼ぶと思ってましたので。。。。

しかもこの方、添加物を作る会社にいながら、いわゆる身体によくないとされる「添加物」の撲滅運動をしているとのこと。

現在開発を依頼されている商品などに関しても、添加物を使わないシリーズを提案したりしているそう。

そして、この様々な酵素を利用した一次加工の経験などから派生して、そもそもの「土づくり」にこだわった農作物の栽培なども指導しているとのこと。

地域ごとの土着菌を利用した堆肥づくりを共同で行い、質のいい農産物を生産することも提案されました。


ちょうど、市内の現和校区を中心に、本間応用微生物研究所の所長・本間光義氏が「土づくり」の指導を行っていますので、こういった流れを後押しできる内容だったと思います。


黒糖にもち粉を加えてとろみ出したソース

この黒糖もち粉ソースを安納いもプリンにかけた試作品は、素朴な味わいで男性参加者にも受けていました。


こんなふうに、ひとつの素材を様々な「酵素」を利用して、とろみを増したり、粘りを出したりして、加工していくことを「試食」を交えて提案されたので、参加者はとってもわかりやすく、熱心に質問もされていました。


ちなみに、土づくりにこだわった「安納いも」をハーゲンダッツ原料にすべく提案するには、最低でも200t必要とのこと。


う~ん、確かにそれを想像すると、あのハーゲンダッツ値段もうなずけます(^^)


text:ENDO

2010年11月26日金曜日

本場の本物「砂糖すめ」がスタート!

さとうきび畑が一面に広がる「ざわわな世界」種子島。


そんな種子島にめっちゃあま~い香りが漂う季節がやってきました♪


そうです!この季節ならではの風物詩、砂糖すめ、黒糖作りが始まったのです!!



■伊関校区カシミア協議会blog
http://isekikashimia.synapse-blog.jp/kaze/2010/11/post-c8df.html



私たちは、12月1日に見学に行きますが、一足先に差し入れをいただきました(^^)

初登場!西之表市役所3階フロア&協力隊新畑さん



種子島では、このブロックのままお茶受けとして食べられてきました。

出来たての今年の黒糖は、やっぱりこれまた種子島産のお茶と一緒にいただくのが最高です♪


text:Endo

2010年11月24日水曜日

国上ヘゴ自生群落地・間伐のお手伝い

先日のblogでも紹介した種子島北部地域にある「国上ヘゴ自生群落地」の手入れ作業に行ってきました!


これまで、山の持ち主筧さんが、コツコツと手入れをされていたのですが、高齢になってきたこともあり、市議会議員長野ひろみさんの呼びかけで、今回初めて手入れ作業のお手伝いがなされることに。


呼びかけにより集合したのは、「ヤクタネゴヨウ保全の会」会長やスタッフの方、中種子にある「薬用植物資源研究センター」職員、今年4月に南種子に移住され、現在南種子特産品開発協会会員となって活動されている方など。

共通していたのはこの「ヘゴ群落」に感動したという方々ばかり。


10時に集合し、まずは筧さんによるこの山の木々や歴史について伺いました。

地杉の見分け方を伝授。

さぁいざ作業へ!と思いきや、まずは皆さん腹ごしらえをと筧さん奥さんによる手作り「かるかん」とお茶をすすめられ、恐縮しながらもちゃっかりお言葉に甘えて堪能させていただきました。

お茶をいただきながら、これまでの管理の仕方を聞いていると、その涙ぐましい努力に脱帽。

「ヘゴ」はある程度日差しがないと成長していかないそうで、ちゃんと日が差すように木を伐採していくことも大事だし、残すべき地元の植物とそうでない外来種を区別しながら草払いも行っていたそう。

通常の農作業をする日々に加え、夕暮れの暗がりの中、一人チェンソーを持ち木を伐採してきた筧さん。

超急斜面でビビリます。

こんな斜面で、「今日はチェンソー持ったまま転んでしもうた。」と最近奥さんに報告したそう。

明かりがない中、この辺に岩があって、この木があるからこっちだとかそういう長年の経験からの「土地勘」を頼りに作業を行ってきたとはいえ、奥さんはご高齢だからと心配顔。


静岡から移住された祖父の時代に手に入れた山を兄弟で分けて相続。
先代から譲り受けた山だけれども、山はやはり種子島のものという意識を忘れず、大切に手入れをしてきたそう。

その努力の結果、他の山にない「ヘゴ」が素晴らしい群落をなしている。

素人の私などが手を入れるのはオコガマシイ。。。


草払いの説明受講中。
 筧さんは、「自分が残したい植物を残せばいいよ、気軽に好きに刈っていいよ。」とは言うものの。
緊張しながらなれない手つきで、作業スタート。


男衆は急斜面の間伐へ


作業合間の楽しい休憩

あっという間に、お昼時間。
作業時間以上に休憩していたような気がするが、、、、

またまた奥さん手作りのお弁当を頂く。

山菜おこわと野菜と魚の煮しめ。
ひろみ議員は、手作りささげ入りおにぎりやおかずを持参しつつ、豪快な直火焼き魚をその場で調理し皆に振る舞う。
自家製落花生の塩ゆでまでいただく。

なんとも贅沢な至福のひととき。

なんだかずっと食べてばかりな感じですが。。。。


午後も引き続き作業。

急斜面に行けないメンバーは、道路脇に伸びている竹払い。


一通りざっくりな作業を終えたあとは、


間伐作業でお日様が入りました。
 
ほんの数時間のお手伝いでも、足場の悪い中での作業だったので、想像以上に大変。
私も鎌を持つ右手の握力がなくなってしまう始末。


このような作業を夫婦で助け合いながら、コツコツと長年続けてこられていたからこそ、その場所に立っただけで、何かすごいパワーを感じるような清々しさと大きな感動を与える場所になったんだなぁと実感。


これからも二人の邪魔にならないように、お手伝いしたいです。


text:Endo
photo:Shinbata




2010年11月16日火曜日

種子島・現和物産館の新名物どんぶり

9月に活動を開始から、関わらせていただいている「現和物産館」。

種子島の玄関口、ジェットフォイルの発着する西之表港入り口に位置している。
最近は田舎で活発な動きを見せる、いわゆる農産物直売所だ。

当初は店舗名称になぜ種子島の名前が無いのか、まったくもって不思議でならなかったが、西之表市の現和校区が運営主体となっているため「現和物産館」という名称がついており、商店街の空き店舗を活用し、雇用の創出を図り、地元で作られた新鮮な野菜、花、島の珍しい食材やそれら素材を使用した地元のおばちゃん自慢の加工品の直売を行っている。

また、種子島の食材をたっぷり使ったご当地グルメも味わうことができ、種子島玄関口の顔ともいえるお店。

その「現和物産館」が今年の12月16日で一周年を迎え、それに向けて一周年記念イベント準備のお手伝いをさせていただいているのだが、今回、その一周年イベントに向けて飲食部門のOさんが新どんぶりの開発をおこなっているらしいとの噂を聞きつけたので、極秘裏に写真撮影させていただいた。


その新どんぶりがこちら!

写真は開発中のため実際の物とは異なる場合があります

写真手前が新しく開発中のどんぶり、奥は現在の人気メニュー「海鮮丼」物産館に昼ごはんに行く場合必ずこれを注文するお気に入りメニュー、しかし新しいどんぶりも気になるねー。

新どんぶりは真ん中にトッピーの揚げ物甘辛仕立てがこんもり立ち上がり、その周囲に錦糸卵やほうれん草のおひたし、プチトマトがきれいにトッピングされ、とてもヘルシーな印象。

値段や名前もまだこれからとのことだが、12月19日(日)に開催が決定している一周年記念イベントに向け開発や販促の準備が急ピッチに進んでいた。




text:shimbata

2010年11月13日土曜日

こども焼いも友の会

以前にうちの奥さんが、近所の子どもたちから「焚き火を熾して、焼きいもやっていい~?」と
リクエストを受けたけれど、その日は風も強く乾燥注意報が出ていたため、
「また今度ね」と言って解散したそうで、それからずっと気になっていたようです。

その話を聞いていたので、ぜひ「やってあげたいなぁ」と考えていましたが、
子どもたちと火を使うということもあり、火事や、やけど、その後の火の取り扱いなど、
ちょっとネガティブ要素が多く、色々思いあぐねていたけれど、考えていても何も進まないし、大人が細心の注意を払ってやるしかない。
火そのものが悪いわけじゃないので、使いかたをきっちり教えてやればいい。
やるなら、最初の火付けから最後の消火までやってもらおうということで、本日決行!



とりあえず、我が家の庭先に火床を設置。
機能的なものを求めたわけではなく、燃え移りの心配の無い場所に、ここで火を焚きますよという子どもたちへの目印のため。



いもはもちろん種子島産「安納いも」!!
いまが収穫時期の旬です。
この安納いもの焼いもを一度でも食べてしまうと、
もう二度と、他のさつまいもは食べられない!
現在は、日本のさまざまな場所で「安納いも」の栽培がさかんだけれど、なんといっても安納いも原産地の「安納」という地域があります。ここ、種子島産「安納いも」を一度食べていただきたい。
手に入らないという方には、実費でお送りしますよ!



安納いもを焚き火に放り込むと、火の番しかすることがなくなるので、それでは面白くない。
焼いもをつくっているあいだに、焚き火パンを子どもたちに焼いてもらおう。
強力粉と塩、砂糖、卵、バターでパン生地をこねる。
生地を一次発酵させていると、焼いも友の会のメンバーが集まってきたので、女の子たちに分割と丸め作業をしてもらい、そのままベンチタイム(生地をねかす)。


火床で熾した、焚き火に「安納いも」を放り込んだら。めいめい、適当な木の枝を探してきてもらい、アルミホイルを先端に巻いて、寝かしていたパン生地を木の枝に巻き、木の枝をあげたりさげたりしながら火加減を自分で調整し、あわてずさわがず焦げないように、じっくりと自分の大事な焚き火パンを育てる。
ちょっと話し込んだりするとすぐに真っ黒焦げ。
ゆっくりゆっくり回転させて、焼いていく。
みんな自分が食べるパンなので、ちょー真剣!

ときどき、パンに集中しすぎて、火に近づきすぎたりして「熱っ!」て声も聞こえてくる。

「見てみて~焼けてきたー!」
と、大騒ぎになってきた。
通りがかりのご近所さんもにぎやかな歓声に、足をとめてニコニコ。


ちょっと味見。


うまく焼けた?


庭さきの土手に上り、ならんでなかよく焚き火パン。
ちょっと若いけど、スタンドバイミーみたいやん。


「安納いももおいしく焼けたよ!

みんなで協力して消火作業を行い、一時間半ほどの「焼いも友の会」はお腹いっぱいで無事終了。
焼いも友の会のメンバー諸君、またやろうぜ!

text:shimbata





2010年11月11日木曜日

日本一早い「走り新茶」の里!!


四方を海で囲まれている種子島では珍しい「山」の景色。
秋の穏やかな風に吹かれながら「茶畑」が広がっている。


種子島は「日本一早い走り新茶の里」として、お茶の産地で有名な静岡よりも約1ヶ月ほど早く摘取りできるそう。


その中でも、西之表市南部地域「古田校区」は、明治42年に静岡の茶業家が移住し、産業としての茶栽培を開始して100周年を迎えた歴史ある場所。



現在は、茶専業農家15名で種子島茶生産組合を結成し、茶工場の協業化により規模拡大を進めているそう。




これまでは、主に業者向けに出荷しており、島内では鹿児島知覧茶が愛飲されている。
今後は、新しく消費者向け商品を製造し、まずは島で愛される「お茶」を目指すそう。



これから、地域特産品開発などの提案をするにあたり、島の自然に育まれた緑茶は、様々な可能性を秘めていると感じた。



text:Endo

2010年11月8日月曜日

国上太田ヘゴ自生群落地へ

ヘゴってなんですの?
土地勘も無く、地域のことを勉強中の私は、観光マップを見るたびにそんなことを思っていた。

西之表市の北、国上校区の国上中学校跡地へ視察へ言った際、特に期待をするわけでもなく案内看板に誘われるように、薄暗い林道に突入。

するとそこには…





見たことのない世界が…
期待していなかった分ショックも大きくて、しばし唖然と立ちつくし…

なんですか、このゾワゾワ感。

今が西暦2010年でロケットの飛ぶ時代だと頭では判ってはいても、ヒトの持つ太古の記憶を呼び覚ますかのような異空間。

まったく、こんなちっぽけなデジタルカメラに、収まるような空間では無かった。



うまく伝えることができないが、今のところ種子島で一番心が揺さぶられた場所。
できれば、このままそっとしておきたい。
その場を離れてヘゴの群生が視界から消えても、あの感覚は消えていかない。
むしろ、増幅していくような感覚。

この植生を壊さないように注意しながら、見学していただければ幸いです。
















※国上太田林道のヘゴ自生群落地は、西之表市より天然記念物に指定されています。林道各所にある注意案内に従って、見学するようお願いいたします。

「ヘゴとは?」
ヘゴ、桫欏、杪欏、学名:Cyathea spinulosa
ゴ科の常緑性の大型木生シダで高さ4m葉は2mを超す大きさに成長する。
シダ自体はこの島のどこででも見かけるものだけに、この特異な大型木生シダをはじめてみると同植物とは思えないド迫力で、ヘゴ自生群落地の空間に立つ者の心を揺さぶる。
北限は本州紀伊半島南部や八丈島、小笠原諸島、四国九州南部、沖縄諸島で見ることができる。


text:shimbata

2010年11月6日土曜日

国上中学校跡地へ

2009年新設された種子島中学校へ統合となり閉校となった国上中学校。
この国上中学校だけでなく、市内6中学校が統合となった。

国上中学校の通学区域は、国上・伊関校区全域で生徒数は市内で2番目に多く、約1900名の卒業生を送り出した。

そして、閉校となって1年と8ヶ月。

現在は、民間業者の貯蔵庫利用と、体育館の利用がある程度と聞き、中学校跡地利用について有効な活用方法を模索している我々は現地へ赴いた。

緑へ帰ろうとしているひと気の無い校舎。



散乱する学習用具やテーブルに椅子。
以前はここに多くの中学生の学校生活があり、
たくさんの、楽しいことや悲しいこと、嬉しいこともあったんだろうなと、勝手に感傷的になる。


構内をカメラ片手にウロウロしていたら、草払いのおじさんに声を掛けられた。
敷地に入るときに挨拶はしたけれど、どこかから依頼を受け、草払いをしているおじさんだと勝手に思っていた。

これが、話を聞くと違った。

おじさんは近所に住む、国上中学校の卒業生だということが分かった。
草払い自体は誰に頼まれてやっているわけでも無く、仕事が早くひけたときに行っているボランティアとのこと。
学校は閉校してしまったけれど、行事で帰郷した校区の卒業生やその孫、子が国上中学校を訪れることがあるという。そんなときに、雑草の生い茂った母校の悲しい姿を見せるわけにはいかないと、国上中学校跡地を一人黙々ときれいにされているということだった。

きれいに草払いをされているだけでなく、花壇の整備も行い、コスモスがたくさん咲くきれいな学校跡地にしたいと、目を輝かせておられた。

ちょっとうれしくなるよな、こんな話。

“愛だろ愛”と、言いたくなる。

個人的には、教育の場という地域の子供たちを育む、夢のある役割を担ってきたその場所を上回るような活用方法など見つからない。それならできるだけ、その夢ある活用方法に近づける方法を探していかなければとも思う。

おじさんの愛あるボランティア活動を見て、学校は地域住民の中心となる施設だということや、中学校跡という名を刻んだ石碑を校内に建てられても、卒業生にとっては中学校跡なんかではないんだということが強く感じられた。

text:shimbata

2010年11月4日木曜日

改めて、blogスタート!

種子島北部に位置する「西之表市」。


この西之表市に、「地域おこし協力隊」として活動を開始した二人「新畑幸一(しんばたこういち)」と「遠藤裕未(えんどうひろみ)」の活動記録や地域活動の紹介、種子島の紹介などを行います。


「地域おこし協力隊」とは、総務省管轄の「移住交流推進機構」が行っている事業で、都市部に住む人が、田舎に住所を移し、「ヨソモノ」視点で各地域おこしの協力を行っていこうという事業です。


この事業をきっかけに、協力隊員が、将来的に定住し、この活動を生かした事業を展開していくことなどを効果として期待しています。


もともと、上記移住交流推進機構ホームページ上にて、blogを作成しておりますが、より多くの方に情報を届けられるように、今回独自blogをスタートさせました!


今後、多くの方からのコメントをお待ちしてます!!!