2010年11月24日水曜日

国上ヘゴ自生群落地・間伐のお手伝い

先日のblogでも紹介した種子島北部地域にある「国上ヘゴ自生群落地」の手入れ作業に行ってきました!


これまで、山の持ち主筧さんが、コツコツと手入れをされていたのですが、高齢になってきたこともあり、市議会議員長野ひろみさんの呼びかけで、今回初めて手入れ作業のお手伝いがなされることに。


呼びかけにより集合したのは、「ヤクタネゴヨウ保全の会」会長やスタッフの方、中種子にある「薬用植物資源研究センター」職員、今年4月に南種子に移住され、現在南種子特産品開発協会会員となって活動されている方など。

共通していたのはこの「ヘゴ群落」に感動したという方々ばかり。


10時に集合し、まずは筧さんによるこの山の木々や歴史について伺いました。

地杉の見分け方を伝授。

さぁいざ作業へ!と思いきや、まずは皆さん腹ごしらえをと筧さん奥さんによる手作り「かるかん」とお茶をすすめられ、恐縮しながらもちゃっかりお言葉に甘えて堪能させていただきました。

お茶をいただきながら、これまでの管理の仕方を聞いていると、その涙ぐましい努力に脱帽。

「ヘゴ」はある程度日差しがないと成長していかないそうで、ちゃんと日が差すように木を伐採していくことも大事だし、残すべき地元の植物とそうでない外来種を区別しながら草払いも行っていたそう。

通常の農作業をする日々に加え、夕暮れの暗がりの中、一人チェンソーを持ち木を伐採してきた筧さん。

超急斜面でビビリます。

こんな斜面で、「今日はチェンソー持ったまま転んでしもうた。」と最近奥さんに報告したそう。

明かりがない中、この辺に岩があって、この木があるからこっちだとかそういう長年の経験からの「土地勘」を頼りに作業を行ってきたとはいえ、奥さんはご高齢だからと心配顔。


静岡から移住された祖父の時代に手に入れた山を兄弟で分けて相続。
先代から譲り受けた山だけれども、山はやはり種子島のものという意識を忘れず、大切に手入れをしてきたそう。

その努力の結果、他の山にない「ヘゴ」が素晴らしい群落をなしている。

素人の私などが手を入れるのはオコガマシイ。。。


草払いの説明受講中。
 筧さんは、「自分が残したい植物を残せばいいよ、気軽に好きに刈っていいよ。」とは言うものの。
緊張しながらなれない手つきで、作業スタート。


男衆は急斜面の間伐へ


作業合間の楽しい休憩

あっという間に、お昼時間。
作業時間以上に休憩していたような気がするが、、、、

またまた奥さん手作りのお弁当を頂く。

山菜おこわと野菜と魚の煮しめ。
ひろみ議員は、手作りささげ入りおにぎりやおかずを持参しつつ、豪快な直火焼き魚をその場で調理し皆に振る舞う。
自家製落花生の塩ゆでまでいただく。

なんとも贅沢な至福のひととき。

なんだかずっと食べてばかりな感じですが。。。。


午後も引き続き作業。

急斜面に行けないメンバーは、道路脇に伸びている竹払い。


一通りざっくりな作業を終えたあとは、


間伐作業でお日様が入りました。
 
ほんの数時間のお手伝いでも、足場の悪い中での作業だったので、想像以上に大変。
私も鎌を持つ右手の握力がなくなってしまう始末。


このような作業を夫婦で助け合いながら、コツコツと長年続けてこられていたからこそ、その場所に立っただけで、何かすごいパワーを感じるような清々しさと大きな感動を与える場所になったんだなぁと実感。


これからも二人の邪魔にならないように、お手伝いしたいです。


text:Endo
photo:Shinbata




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