2011年1月6日木曜日

あけましておめでとうございます。

みなさまはどのようなお正月を過ごされたでしょうか?

年末から、とんでもない寒波がやってきて、あちこちで大雪を降らせ、各地でさまざまな影響を及ぼしましたね、ここ種子島でも雪がちらほら降ったそうで、相当な寒気団が南下していたのだろうと思います。

私たちはと申しますと、久しぶりに実家へ戻ったり、以前暮らしていた場所で懐かしい人々と再会したり…ま、4ヶ月ほどなので懐かしくなるような期間でもないのでしょうが…
種子島との距離が千数百キロということもあり、そのような気分にさせるのかもしれません。

年末からの上京にあたり、友人たちに何をお土産にもっていけばよいのか考えていたのですが、
焼酎と安納いもしか思いつきません。
焼酎はよいのですが、以前ナマの安納芋を知人に送った際、一番おいしく味わえる「焼き芋」にしなかったと聞いてがっくりしたことがあるのです。
ナマの安納いもを送ってしまうと、そういうことが起きるので、焼き芋にして送ってしまえ!と、思いつきました。

そういえば、以前とてもおいしい焼き芋を中割校区の奈尾さんに、ご馳走になったことを思い出しました。
自家栽培した安納いもをサイズ別に選別し、畑に隣接した直売所でこだわりの焼き芋を焼いて販売されています。休日に家族を連れて、直売所へ焼き芋を買いに言ったところ、奈尾さんがちょうど畑に出られていたので、お話を伺ってみました。

収穫作業中にスミマセン
お話を伺うと、ここは普通の畑ではありませんでした。

ある構想にもとづき、年がかりでひとりで木を伐採、開墾し、いまの畑の状態にされたそうです。
奈尾さんの夢は、地域に眠っている人を起し、僻地から光を放ち、都会の視線を島に向け、地域を、ひいては島を元気にするための観光農園をつくるという計画です。

可能な限り、その土地の持ち味を生かし、変化や立体感を持たせた畑。
効率的な農産物生産には向かないかもしれない、しかし、そんな畑には夢がありますよね。
多くのひとが訪れ楽しめる観光農園には、まだまだ程遠いとニコニコ話されていましたが、
もう充分に人を呼べるだけの魅力を持っています。

 多くの安納いも畑から見ると、異彩を放つ「主要からいも品種保存・展示園」
さまざまな「からいも」(唐から伝わったいも、さつまいも)の品種を、ひとつの畑で栽培しているこんな畑は見たこと無いですし、どこかの研究機関の畑にも見えます。

栽培品種はというと…
ベニハヤト  (食用、加工用)
沖縄100号       (食用)
沖縄紫         (食用)
池田アメリカ〔七福〕 (食用)
安納こがね      (食用)
安納紅         (食用)
カントウ    (加工・澱粉用)
サツマヒカリ     (加工用)
種子島紫〔在来種〕 (加工用)
シロユタカ   (加工、澱粉用)
山川紫        (加工用)
紅さつま(鹿児島ブランド)(食用)
種子島ゴールド (食用・加工用)
アヤムラサキ     (加工用)
知覧紅〔知覧ブランド〕 (食用)
コクホウ         (食用)
パープルスイートロード(食・加工用)
鳴門金時〔高知ブランド〕 (食用)
ジョイホワイト   (加工・澱粉用)
コガネセンガン(焼酎・食・加工用)
スイオウ      (食用・加工用)
チェックし忘れたもの、すでに収穫が終わっていたものも含めると、実はまだまだたくさんの品種が畑に植わっていたようです。それぞれの品種にまつわるストーリーを収穫とともに、伺いましたがこれが面白いんです。

様々な紫いも品種の説明をしてもらっていると、奈尾さんおもむろにいもを真っ二つに折りました。
おどろく鮮烈な紫色と、淡くやさしい紫色。こんなにも色あいが違うとは…


スイオウという耳慣れない品種ですが、なんとこの品種、いもの部分ではなく、葉柄の部分を食べるそうです。いもは?いもの部分はどうするんでしょう?聞き忘れました…


いも以外の作物もたくさん栽培されています。
実は、畑の全景を紹介したいのですが、なかなか全てを写真に収めるのが難しいのです。小さいカットでしか紹介できないのが歯がゆいかぎりですね。

いい年齢を重ね、人生を楽しんでいる人の魅力ある笑顔ですよね。
また、やきいも買いにいきますね。

text:shimbata














0 件のコメント:

コメントを投稿