つい先日ですが、西之表市南部地域の「なかわり生姜山農園(仮)」に出かけた帰り、街まで最短で帰れる県道を通らずに、島の人でも時折タヌキに化かされるという農道を辿って帰ることにしました。こういうことも地域を知ることの一つでしょう。とかなんとかいって、種子島はここのところ天気がぐずつき、青空にご無沙汰だったのです。
ピーカンの空の下、農免道路をポンコツ車(笑)で走ります。
はて?常々走る機会の多い農免道路ってなんなのでしょうか?
標識で目にすることはありますが、内容は聞いたことありません。
それとも一次産業の盛んな土地では、ごく当たり前に知られている名称なのでしょうか?
謎です。
ちょっと調べて見ましたが、農免道路は正式には農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業といい、農林水産省の補助事業で、農業漁業用機械に使用する揮発油税を財源に、特定以上の受益面積地域に農道網の幹線として定められた基準の基幹道路を農業の効率化や合理化のために作る道路整備事業とのことです。
しかし、わかりづらい、わざわざ判りづらくしているのでは?
端折りましたが「可能ならしめるものであること」などと書かれてもよくわかりません、難解な文章よりも簡便な文章を作るほうがはるかに難しいんですけどね…もしくは自分の理解度が足りないのだろうか?と疑問を持たせるような文章に価値はありません。
脱線しました。
通常ガソリンにはガソリン税(揮発油税)がかかるのですが、農林漁業用機械に消費されるガソリンについてはそれを免除することになっているらしいのです。でも、ガソリンスタンドの店員さんには給油したガソリンが何に使われるのか知りようも、調べようも無いので、農林漁業用機械に消費される分のガソリン税(揮発油税)に相当する額を財源として農林水産業道路を整備することで、ガソリン税の免除に換えるということです。 参考:農林水産省
ようやく、農免道路の正体が判明しました。
財源が異なり、交通量のうち農業に係るものが過半を占めるという前提で作られていることはわかるのですが、一般道との関係があいまいですよね、制限速度や規制に関する部分も、もうちょっと深く調べないといけません。
あ、また、話が脱線しました。
農免道路のことを紹介したかったわけではありません。
島の血管のような農道や林道を走ると思いがけず、よい風景に出会うことが多いのです。
狭あいな生活道路わきに、濃密な緑の影を落とす亜熱帯のジャングル。
夕暮れのグラデーション、東海岸を望む農道のカーブ。
厳粛な雰囲気ただよう、イヌマキの森。
完璧な補色の対比を見せる、高台の圃場と空。
何気ない日常の道すがら、ときおり沁みる風景を見つけると種子島の魅力をひとつ蓄積したような気になります。
私の見つけた種子島フォトスタンプラリー、勝手に開催中。
あなたの見つけた風景も、よかったら教えてください。
あ、有名観光地以外でお願いしますね。
text:shimbata
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